Jan. 16th, 2020
【ファントムメナス】
言わずと知れた、スターウォーズエピソード1のタイトル。
英語辞典で調べると
phantom⇒幻影 menace⇒脅威
見えない脅威と訳されていることが多い。
シスの暗黒卿ダース・シディアス(パルパティーン)のことなのか、アナキンが持つとてつもないフォースのことなのか、アナキンがのちにダース・ベイダーとして銀河系に与える影響のことなのか、捉え方は様々かと。
この映画、1999年に公開されてから21年も経つのに、いま観てもやたらと面白い。
「アナキンには父親がいない、自然に妊娠して生まれた子である」と、アナキンの母親がクワイ=ガン・ジンに話す場面がある。
これについてある人が、「聖霊受胎?」と言った。
アナキンの父親は、ダース・シディアスか?ダース・プレイガスか??などなどいろいろな噂があるようだが、着目は「聖霊受胎」という言葉。
一般的に、聖母マリアがキリストを身ごもったことを天使に告げられ、それを受け入れることを告げる出来事(場面)を「受胎告知」と表す。
しかしこの「聖霊受胎」という言葉は、キリスト教学を専攻していなければ、頭に浮かばない言葉である。
ジョージ・ルーカスが、そこを意識して物語を作ったのかどうかはわからないが、いずれにしてもこの一言で、興味がグッと「深く」なる。
ということは…アナキンとは誰ぞや?…え?そーゆーこと?マジで?などなど想像する楽しみの選択範囲が、この一言でいっきに広まる。
たかが言葉ひとつ、されどそのひとつを聞いたことで、物語をより深く掘り下げたくなる欲求にかられる。
言葉の価値を、感じた。
そして、話題を共有する相手を選択することの大切さを、知った。
エピソード2、3はイッキ観だな。
