Mar. 17th, 2020
三河国田原藩の家老であり、画家としても偉業をとげた「渡辺崋山」。
先日の日曜美術館で「真を写す目 渡辺崋山」として特集していた。 恐ろしいほどリアルな肖像画やスケッチの描写が紹介されていた。 さらに彼を知りたくなりググったところ、 「大功は緩にあり、機会は急にあり」が彼の名言として出てきた。
この名言を知ることで、彼の描く絵の深みや重みに対しての感じ方が倍増した。
父親が病弱のため家計が苦しく、幼い兄弟たちを奉公に出したりもしたそう。荒々しい大きな男に小さい手を引かれながら何度も振り返る弟を見送った辛い思いをしたこともあったらしい。 一方、その後田原藩の家老職では、天保の大飢饉の際にみごとなリーダーシップで、貧しい藩にありながら一人も餓死者を出さずに、人々を助けた人でもあった。
大きな功績はゆっくり時間をかけて作られるもの、しかしチャンスは急にやってくるもの。急にくるモノはもしかするとピンチかもしれない。でもそれをチャンスに変えて自分のものにするには、普段から時間をかけてものごとの真(彼は「神」という言葉を用いていた)を見つめることによって成せるものなのだと、崋山の行いを知り改めて意識できた。
そんなきっかけを作ってくれた日美でしたぁ。